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グルグルハウス高柳オフィシャルブログ

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2014年 07月 06日

二十数年ぶりの旧友が来た

先日 二十数年ぶりの友人が来ました
しかも偶然にグルグルハウスに訪れました
何か 不思議な縁を感じる人です

16年前から能生町[2005年に糸魚川市に合併)に移り住んでいるとの事
マーガレットの花が見どころなので花見に来てとの事 花を見に行ってきました

嬉しそうに出迎えてくれました 彫刻家の村澤明生氏です
学生時代は彫刻を専攻していたので彫刻家と言ってしまいますが活動範囲は広く収まりません
やはりアーチストと呼ぶ人なのです
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見に来て下さいと言うだけあって本当にきれいでした
そしてその中に建っているのが氏のアトリエでした
初めて見てここだなと見当をつけましたが やはりそうでした 建物の屋根が特徴的です
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ここは海沿いを走る国道8号線の山側の高台に位置しています 。
風が通り道のようです屋根の形状も納得できます
この建物は手作りです 屋根の放物線の形状は10mの竹材をしならせて出しているそうです そして構造体でもあります
聞くところによれば 彼がヨーロッパに建物見学の旅をしていた時に知り合った建築志望の若者と交流があり その仲間と共に手作りしたとのことでした
(その設計、施工の状況を とある建築家の登竜門的コンペに応募したところ 賞こそ取らなかったけれども 数少ない入選作品の一つになったとのこと 関わった若手建築家にとって良い勲章になったんだと話してくれました)
写真 左手前の建物はコンテナで二台を少しずらして連結しています 向う側は地面に埋まっていてマーガレットが咲く丘になっています 内部はギャラリーと茶室になっています 写真で孔のような所がにじり口でした 案内をされてハーブティーをご馳走になりました
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彼とは同じ予備校でした 私がチョとだけ上の年代です 小さい美術予備校の同じ釜の飯を食った仲間なのです その上 彼の出身地が私の母と同じです 私は夏休みをそこで過ごしたものです

コンテナ 茶室の村澤氏です
それなりに年はとってきていますが当時とあまり変わらない風貌です
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茶室からの眺めです ここで日々のうつろいを眺めるのだそうです
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宮崎農民車 
最高時速15キロで走行するこの車を使って半年ほどの旅に出ていたそうです 
荷台に寝泊まりしながらの旅できつかったとうれしそうに話してくれました
旅の目的は歩く民俗学者 宮本常一の足跡を辿り歩くことにあったそうです
宮本常一先生は武蔵野美術大学で民俗学の教鞭をとられていて受講した彼は虜になってしまいました
当時の私は無知で呑気だったので大人気の講義に申込みが遅くて定員オーバーではじかれたのを
覚えています 今になって もったいないことをしたなと思っています
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先日 松代で姫田忠義ドキュメンタリィー作品連続上映会が上演されました 姫田忠義監督は宮本常一先生に師事された方で映画は先生とのコラボ作品とも言えると聞いています
実は一緒に観に行く約束だったのですが スケッチ会の日程がずれて重なってしまい私は行けなくなってしまいました  その翌日グルグルハウスに立ち寄ってくれました

彼は山羊が大好きです
見るなり私の長靴にはきかえて山羊小屋にいきました
なにか声をかけています 「ヘーイ 山羊ちゃん カモン カモン」なんども繰り返しています」

因みにグルグルハウスに来たのもきっかけは山羊だったようです 
彼も山羊を飼うつもりだったらしく 偶然に通りがかったグルグルハウスの白い小屋と白い柵を見て
山羊を直観して声を掛けてきたきたそうです 山羊達は疎開先から連れてくるちょっと前で不在で その時は私も不在でしたがカフェにいた斎藤さんと話をする中でここがグルグルハウスだという事 私があの今井だという事が判明したようです 
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能生のアトリエの草刈要員として期間限定で子ヤギを借りる予定だそうです
先日 どんな塩梅か聞いたところ 子ヤギは小さすぎて食べる量もわずかでその上 好き嫌いが多くて困ったとうれしそうに話していました
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by guruguruhouse | 2014-07-06 09:06 | 高柳町通信


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