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グルグルハウス高柳オフィシャルブログ

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2012年 11月 07日

グルグルハウス高柳について

新春 越後黒姫山を望む(2013・1・16写)

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アトリエを飛び出して、つなぐ

越後高柳は日本の原風景ともいうべき代表的な里山です。
越後黒姫山の山懐に抱かれ発展したこの町は、2005年に海の町柏崎と合併して新潟県柏崎市高柳町となりました。この地域は山々の自然がとても豊かです。冬は雪深く峻厳で風土は海のそれとは異なる独自のものがあります。

そんな高柳町にアートの拠点として2010年に「グルグルハウス高柳」を開設しました。

グルグルハウスは、もともとは埼玉の大宮郊外にある共同アトリエの名前です。グルグルとDNAの螺旋のように次世代へ次世代へと、アートへの想いを紡ぎ出し、受け継いでいく場所として名付けられました。そこには現代美術系の貧乏作家がそれとなく集まり、それぞれに活動しています。私もその一員です。
グルグルハウスの想いをさらに発展させるためには思い切って外に出て行く必要性を感じていたので実行に移しました。

グルグルハウス高柳のメインテーマに子供達とのワークショップ活動があります。
子供の頃のピュアでストレートな表現は大人になるにつて閉ざされ見えにくくなってしまいます。自分が大人の側になって子供たちの絵や 工作などを見た時に、その自由奔放な表現力にいつも驚かされるものです。同時に自分が閉ざし失なってしまったものも感じているはずです。
だから、感性豊かな子供の頃にできるだけたくさんのアート作品を身近に観て、触れて、感じてもらい、柔軟でアイデアにあふれた可能性のある人になってもらいたいのです。
現代アートの視線は未来に向かっています。
新しい可能性の追求の元に生まれた作品は優れていても、 その時点で理解される事はほとんどありません。それでも制作を続けている作家はたくさんいます。多くの大人たちが子どもの頃に閉ざし見失った、表現の可能性を信じているからこそできる事です。そのような信念ある作家を作品を紹介したいしサポートしたいのです。作家と子供達がワークショップをする機会や展示ギャラリーを設けているのはそのためです。
あえて展覧会や美術館に行くことなく、日常生活の中でいつでも自然にそれらの作品や作家とふれあう事ができる地域環境があることは、子どもたちにとって非常に理想的であると考えています。理想のための最適な「時と場」を作る事、また作家と地元の人々の交流を通して相互の信頼関係が構築できれば地域活性化にも繋がると確信しています。


「 グルグルハウス高柳」は新しい環境で新しい可能性を求めて始めた事です。そして時間がかかる事ばかりです。皆さんの応援よろしくお願いします。
            
            

                                                        グルグルハウス高柳 今井伸治






ギャラリーは企画展が概ね月単位で開催されます。


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ギャラリーにはカフェ/ギャラリ-/コミュニティスペース「コンバイン」も併設され、こちらにも作品展示されます。ピアノもありミニコンサートなどのイベントにも使用されます。

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二階には日本有数の電話のコレクションを誇る電話の美術館、「遠音電話美術館」が併設されています。電話機に限らず電話帳、ポスター、写真など「電話」に関わるあらゆるものを収集したコレクションは圧巻です。

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古民家をリノベーションした宿泊棟が近隣に用意されています。
薪ストーブなどの昔ながらの良さと現代の快適さを併せ持っています。
作家の滞在制作、研修、スケッチツアーなどに利用できます。(一部有料)
詳細ご相談下さい。

全景
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宿泊部屋
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薪ストーブのある茶の間
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また近隣には萩の島という茅葺き民家の集落が残っています。ここは全国でも唯一の茅葺き民家の環状集落です。最近は景観スポットとして注目されて来ていて、今井伸治はこの内の一棟の再生と活用にも取り組んでいます。
今後の展開にご期待下さい。


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(奥が今井が中心となって再生中の民家)

by Guruguruhouse | 2012-11-07 22:28 | グルグルハウスについて


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